起業に興味があるけど、高校生でも起業できるのかな…
どうやって起業のアイデアを見つければいいですか?
結論から言うと、高校生・中学生でも起業はできます。
起業の成功率を上げるポイントは「誰かが非常に困っている、お金を出しても解決したい問題」を見つけることです。
なぜ問題を見つけることが大事なのか、理由や具体例を挙げて解説しますね!
■ この記事を読むと分かること
・高校生・中学生が起業するやり方が分かります
・起業アイデアの見つけ方が分かります
・解決策(製品やサービス)の選び方が分かります
誰かが非常に苦しんでいて、かつ高校生・中学生でも解決できる問題が見つかれば、起業の成功率は上がります。
起業というステージに立てば、あなた自身が主人公となって世の中の問題解決に貢献できます。
それに、実際に起業しなかったとしても、起業に向けて動いた経験は大学受験にもプラスになりますよ!
この記事は「起業にあこがれているけどよく分からない…」という人向けに書いているので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
高校生・中学生が起業するには
前提:起業自体は誰でもできる
起業とは、新しくビジネスを始めることです。
ビジネスを始めるには特別な資格が必要なものがありますが(税理士事務所や病院など)、年齢に関わらず誰でも起業は可能です。
現実的には、法人設立などの公的な手続きや銀行口座の開設、法人相手の取引などは親の同意が必要です。
一方で、法人ではなく個人事業主として個人相手の商売をするなら、未成年であっても十分ビジネスを始められるでしょう。
ただし、起業自体は簡単でも、ビジネスを継続するのは並大抵の努力ではできません。
何の経験もなくいきなり起業するのはリスキーです。
ビジネスプランコンテストに参加する
起業のリスクを減らし、ビジネスの理解度を上げるには、高校生向けのビジネスプランコンテスト(ビジコン)に参加するとよいでしょう。
ビジコン自体は、起業する必要はありませんしプロダクト開発の技術がなくてもビジネスプランを作ることができます。そのため現実の起業とは厳しさがまったくちがいますが、ハードルの低さが一番のメリットです。
とくにオススメのビジコンは、「専門家から個別のアドバイスがもらえるもの」です。
自分のビジネスプランのどこを直すべきなのか、客観的な意見がもらえますよ。
起業プログラムに参加する
ビジネスプランコンテストで起業のイメージが何となく分かったら、数週間から数か月の起業プログラムに参加するのがオススメです。
起業プログラムのメリットは、「専門家(メンター)から継続的にアドバイスがもらえる」「同じ志を持つ仲間が見つかる」「起業の方法論をステップバイステップで身につけられる」などです。
ただ、起業プログラムは専門的なサポートが充実している分、費用や期間がどうしてもかかります。
参加する場合は必ず保護者の許可を得て参加するようにしてください。
まずは小さくても自分が主役となってお金を稼ぐ
起業というと、会社を設立して大きなビジネスをするイメージがありますが、最初は小さく始めることが大事です。
例えば、学園祭でレストランを開く、自分で作ったアプリやゲームを公開する、セミナーやワークショップを開く、などです。
アルバイトではなく、100円であっても自分が主宰したビジネスでお金を稼いでみてください。
小さくても自分が主役となってビジネスを回せば、
「どんな人が顧客になってくれるのか」
「顧客はどんな問題を持っているのか」
「どんな解決策(製品やサービス)であればその問題を解決できるのか」
を実感として学べます。
小さなビジネスを経験すれば起業のリスクは格段に減りますので、ぜひ最初は小さく始めてみてください。
高校生・中学生の起業アイデア 30 選をこちらにまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
共同創業者(Co-Founder)として起業する
高校生の起業方法でオススメは、親や知り合いの社会人、大学生などと一緒に共同創業者(Co-Founder)として起業することです。
他に起業する仲間がいれば、未成年にはできない手続きを任せられますし、技術やスキルを身に着けるのも速くなります。
大人であっても一人での起業はリスクが大きいので、ぜひ信頼できる起業仲間を探してみてください。
ただし、片手間で参加すると他の共同創業者の迷惑となる可能性があります。
自分は何ができるのか、どれだけの時間を起業に割けるのか、起業前によく話し合っておいてくださいね。
起業アイデアの見つけ方
解決策(製品やサービス)ありきで起業しない
確実に起業が成功する保証はどこにもありませんが、ほぼ確実に起業が失敗するケースはたくさんあります。
その一つは、解決策(製品やサービス)ありきで起業することです。
例えば、とにかく何かアプリを作りたい、こんな技術を使いたい、など、「本当にその解決策を顧客が求めているのか?」を徹底的にテストしないまま起業すると、失敗する確率は高くなります。
具体例として、GTE®起業力塾(旧名 DECA JAPAN 起業力塾)修了後、3人の高校生同士で起業しようとしたケースがありました。
彼らは半年間議論を重ね、人間関係改善に役立つスマホアプリを開発しましたが、本当にそのスマホアプリが欲しいという人がいるのか、顧客インタビューやアンケートなどをまったくしていませんでした。結果、ほとんど誰にもダウンロードされないまま終わり、チームは流れ解散となりました。
「本当にその解決策を顧客が求めているのか?」を徹底的にテストしないまま起業すると、せっかく作った製品・サービスがまったく売れず終了、というケースが非常に多いので注意してくださいね。
お金を出しても解決したい問題を見つける
起業の成功率を上げるには、「誰かが非常に困っている、お金を出しても解決したい問題」を見つけましょう。
問題の解決に本当にお金を出してくれる人(顧客)がいれば、ビジネスを継続できます。
なお、「この非常に困っている誰か」とは、自分自身または身近な家族や友人など、自分に近いほど良いです。
なぜなら、自分に近い人の問題ほど、問題の本質を理解した解決策(製品やサービス)を提供できるからです。
逆に、ニュースで聞いたような自分自身が実感を持てないような問題に取り組んでも、問題にマッチした解決策を提供できない可能性が高いです。注意してくださいね。
問題・顧客・解決策の3点セットをフィットさせる
問題・顧客・解決策の3点セットがフィットすると、起業の成功率が上がります。
この順番が大事なので、必ず最初は問題、それからその問題の解決にお金を払ってくれる顧客を見つけることに全力を注いでください。
最後に、問題への解決策(製品やサービス)を決めますが、どんな製品やサービスを提供するのか、複数の選択肢が考えられるはずです。
選択肢の中から、「自分たちの技術とコストで現実的に提供でき」かつ、「顧客にお金を払ってもらえる」解決策を選んでください。
例えば、GTE®起業力塾であるチームは「高校生の STEAM 教育の不足」の問題に取り組みましたが、解決策として「A. 科学実験ができる専門施設を開設する」「B. AI を使ってサイエンスの教材を開発・販売する」「C. ウェブサイトを作って参加者を募集し、授業は理系の大学生・大学院生に担当してもらう」という3つの解決策を考えました。
彼らは、まずは自分たちでできる「C. ウェブサイトを作って参加者を募集し、授業は理系の大学生・大学院生に担当してもらう」という解決策で起業し、STEAM 教育の顧客とノウハウを手に入れることを目指しています。
問題・顧客・解決策の3点セットは非常に大事なので、ぜひ当ブログの↓の記事も読んでみてください。
高校生・中学生が起業して手に入るもの
自分が主人公になって世の中の問題解決に貢献できる
ビジネスとは、「誰かが非常に困っている、お金を払ってでも解決したい問題を、継続的に解決すること」です。
起業をすれば自分が主人公になってストーリーの意思決定ができます。
そして、問題に困っていた顧客に感謝してもらえる。
正直に言えば、起業を成功させるのはとてつもなく大変なことで、誰に対してもオススメできることではありません。
しかし、起業をすれば成功/失敗に関わらず、普通の高校生ではできない体験ができるでしょう。
大学の進路選びのヒントになる
実際に起業するのか? しないのか?
起業が成功するか? 失敗するか?
どの結果にも関わらず、起業した(起業を目指した)経験は、確実に皆さんの進路選びにプラスになります。
起業を目指せば、今まで知らなかった分野に出会うことができ、当事者意識を持って学べます。
偏差値だけで大学や学部を選ぶのではなく、自分の興味、関心、体験をベースに進路を選ぶことができる。
それが、高校生で起業を目指す一番のメリットかもしれません。
まとめ: 誰かが非常に困っている、お金を払ってでも解決したい問題を見つけよう!
さいごにまとめです。
■ この記事のまとめ
・起業は 15 歳以上なら誰でもできます。最初は小さなビジネスから、共同創業者(Co-Founder)の立場で起業することがオススメです。
・解決策(製品やサービス)ありきではなく、誰かが非常に困っている、お金を払ってでも解決したい問題を見つけましょう。
・起業を目指せば、世の中の問題解決に貢献できるだけでなく、進路選びのヒントも見つかります。
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