国際教養大学の入試対策を徹底解説！【学校推薦型入試】

「国際教養系 大学・学部 受験専門塾」GTE®PREP では、国際教養大学を目指す高校生を応援しています。

この記事では、国際教養大学（AIU: Akita International University）の学校推薦型入試について、傾向と対策を徹底解説していきます。

⇒　国際教養大学の入試の全体概要については、こちらの記事をご参照ください。

※ この記事の情報は、すべて令和６年度入試（2024年入試）に基づいています。
※ 編入転入学試験、外国人入試、社会人入試については割愛しております。
※ 本記事は筆者が独自に執筆しまとめたものです。正確な情報を得たい場合は必ず大学の公式情報をご確認ください。

（※ 目次をクリックすれば、どこからでも読めます）

国際教養大学の学校推薦型入試　－日程、定員と倍率、出願要件－

スケジュール日程

項目	学校推薦型選抜
出願・検定料支払期限	2023/11/7
出願後の書類提出期限	2023/11/8
試験日	2023/11/25 – 26
試験会場	大学キャンパス（秋田県）
合格発表日	2023/12/6
入学手続き・納付期限	2023/12/14

定員と倍率

項目	学校推薦型選抜
定員	35 名
出願者数	137 名
倍率（2023年度）	3.9
受験者数	136 名
合格者数	39 名
入学者数	39 名

出願要件

項目	内容
推薦形式	公募制 －IB（国際バカロレア）とインターナショナルスクール可、海外の高校不可－（詳細は募集要項を要確認）
高校の推薦	要
浪人生	可
評定平均（高校の成績）	調査書の全体の学習成績の状況が原則として 4.0 以上である者（※ 例外あり。下記の推薦要件を参照）
合格時の入学確約	要（専願）
他入試形式との併願可否	可
英語資格要件	要（英検２級以上、TOEFL iBT® 45点以上など）（※ 例外あり。下記の推薦要件を参照）
地域枠の要件	総合型 I と合わせて、募集人員のうち半数程度は卒業高校が秋田県内の者とする
推薦要件	次の１）２）３）または１）４）に該当する者 １）本学での勉学に対し、熱意と適性を有する者で、高等学校長等が責任を持って推薦できる者 ２）調査書の全体の学習成績の状況が原則として 4.0 以上である者 ３）英語資格等を保持している者（英検２級以上、TOEFL iBT® 45以上など） または、 １）本学での勉学に対し、熱意と適性を有する者で、高等学校長等が責任を持って推薦できる者 ４）学業やスポーツ、文化活動などの特定分野で、国際大会出場あるいは日本国内の全国規模の大会等で優秀な成績を修めた者またはこれに相当する実績を有する者（※　４）に該当すると思われる方は書類提出１か月以上前に必ずアドミッションズ・オフィスへ相談してください）

国際教養大学の学校推薦型入試　－選抜方法－

評価対象

学校推薦型入試の選抜は、下記を総合的に判定します。

英語資格のスコア

推薦要件１）２）３）で出願する場合は、下記の英語資格スコアが必要です。

英語資格試験	スコア基準
TOEFL iBT® *1	45 点以上
TOEIC® L&R+S&W *1	840 点以上
英検	２級以上
英検 CBT	２級以上
英検 S-CBT	２級以上
英検 S-Interview	２級以上
IELTS ™	バンド 5.5 以上
GTEC CBT タイプ	800 点以上
GTEC Advanced *2	800 点以上
TEAP	230 点以上
TEAP CBT	430 点以上
ケンブリッジ英語検定	–

*1 TOEFL ITP®テストおよび TOEIC® IP テストのスコアは出願要件として認められません。
*2 GTEC 検定版、オフィシャルスコアに限ります。

５．面接（日本語および英語）と、６．英語小論文試験は、秋田県の国際教養大学キャンパスにて実施されます。

合否のカギを握るのは、とくに４．自己アピール書（志望理由書）、５．面接（日本語および英語）、６．英語小論文試験の３つです。これらの傾向と対策を以下で詳しく解説します。

国際教養大学（学校推薦型）の自己アピール書（志望理由書） – 傾向と対策 –

学校推薦型入試の自己アピール書（志望理由書）は、総合型選抜（AO）、グローバル・セミナー入試、グローバル・ワークショップ入試、ギャップイヤー入試で共通です。

別の記事で国際教養大学の自己アピール書（志望理由書）の書き方をまとめましたので、こちらを参考にしてください。

国際教養大学（学校推薦型）の面接 – 傾向と対策 –

国際教養大学の学校型推薦入試では、日本語と英語での面接試験を課されます。

試験官は日本語面接担当者２人、英語面接担当者１人の計３人がおり、まずは日本語で質疑応答、その次に英語で質疑応答を行います。

別の記事で国際教養大学の面接対策をまとめましたので、こちらを参考にしてください。

国際教養大学（学校推薦型入試）英語小論文の過去問

国際教養大学の学校型推薦入試では、英語小論文試験があります。

下記が過去３年間分の問題形式です。なお、2021 年度と 2022 年度は、オンラインによる事前提出だったため試験時間の制約はありませんでした。

2023年度の過去問

項目	学校推薦型選抜
課題文	経験からの学習と指導による学習の違いについて （英文 9 行程度）
試験時間	90 分
設問数	１問
設問と 指示文	（すべて英文、意訳） 課題文を読み、課題文の特定個所を要約したり パラフレーズしたりしながら、 経験からの学習と指導による学習の違いについて ショートエッセイを書きなさい。 １．最低でも 300 words (minimum)（英単語 300 語） 　　以上で書くこと ２．序論と結論を含む 4 つ以上のパラグラフで書くこと ３．明確に述べられた主たるアイデアや意見を含めて 　　設問に答えること ４．あなた自身の知識や経験に関連する例を含めること ５．課題文からの丸写しは避けること エッセイは文法の正確さ、語彙、内容、そして構成で 採点される。

2022年度の過去問

項目	学校推薦型選抜
課題文	盲人と像の寓話について （英文 28 行程度）
試験時間	なし（事前提出）
設問数	１問
設問と 指示文	（すべて英文、意訳） 下記のガイドラインに従い、 あなたが考える「盲人と像」の意味や教訓を探る エッセイを書きなさい。 また、この物語についてのあなたの考えを 自分の人生にどう適用できるかを説明しなさい。 １．最低でも 300 words（英単語 300 語）以上 　　で書くこと ２．序論と結論を含む 4 つ以上のパラグラフで書くこと ３．明確に述べられた立場を示すこと ４．あなた自身の知識や経験に関連する例を含めること ５．課題文から丸写しするのではなく 　　明確な引用をすること エッセイは内容、語彙、構成、そして文法で 採点される。

2021年度の過去問

項目	学校推薦型選抜
課題文	人の成長に貢献するものは何かについて （英文 6 行程度）
試験時間	なし（事前提出）
設問数	１問
設問と 指示文	（すべて英文、意訳） あなたの経験を基に、人としてあなたの学びと成長に 最も貢献してきた情報ソースは何かを書きなさい。 情報ソースは、本のような伝統的な文字資料か、 あるいはインターネット、テレビ、SNS のような メディアである。課題文に言及しながら、 あなたの立場を支持する理由と例を用いること。 １．最低でも 300 words（英単語 300 語）以上 　　で書くこと ２．序論と結論を含む 4 つ以上のパラグラフで書くこと ３．明確に述べられた立場を示すこと ４．あなた自身の知識や経験に関連する例を 　　含めること エッセイは内容、語彙、構成、そして文法で 採点される。

課題文、設問ともに英語で、さらに最低でも 300 words（英単語 300 語）以上の自由英作文を書くという非常にハードルが高い試験です。

とはいえ、学校推薦型入試の英語スコアの基準は「英検２級以上」や「TOEFL iBT® 45 点以上」で、高くありません。

そのため課題文の読解難易度はそこまで高くなく、内容も専門的な学術分野というよりも一般教養的な分野から出題されています。エッセイを書くときも、書き慣れていないハイレベルな語彙、文法、表現などを無理して用いるよりも、自分が使える文法や表現を用いて書く方が良いでしょう。

さいごに