
募集要項って、何を見ればいいの…?
各大学が出している募集要項は、合否に関わるたいへん重要なドキュメントです。しかし、高校生の親からは
- 何をどう見ればいいのか分からない…
- 文字ばかりで、読む気がしない…
- 子どもに何をさせたらいいか分からない…
という声がよく聞こえてきます。
そこで、このページでは総合型選抜(AO入試)、学校推薦型選抜などについて、保護者がまず見るべき募集要項2つのポイントを解説します!
■ このページで分かること!
1. まずは「出願資格」と「選抜方法」だけ見ればよい理由が分かります
2. 最初は見なくていい項目が分かります
3. 慶應義塾大学 文学部を例に、募集要項の見方を解説します

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目次をタップすればどこからでも読めます
親がまず見るべきは2つだけ!
募集要項(※ 入学者選抜要項などとも)は、各大学の入試ページからダウンロードできます。
その分厚さと情報量に圧倒されそうになりますが、親がまず見るべき項目は2つしかありません。「出願資格」と「選抜方法」です。

親がまず見るべき募集要項の項目(総合型、推薦などの場合)
ここは最初に見なくても、いいんです!
アドミッション・ポリシー
小さな字で長々と書かれていて、理解しようとして挫折する人多数ですが、スルーして OK です。
志望理由書などを書くときに、初めて見るくらいで大丈夫。
志望理由書で、「どのような実績や学びをアピールすればいいか?」「入学後にどのようなことを研究したいか?」などを明確にしたいときは、ぜひ参考にしましょう。
定員
とても重要ですが、過去の倍率と照らしあわせないと難易度を判断できません。
定員が多くても倍率が高いと難しいですし、定員が少なくてもチャンスがあることも。
「この大学に出願しよう!」と決めたあとに見るくらいで OK です。
出願手続きや、入学手続き
手続き方法についてはページ数が多いので大事そうに見えますが、最初は見なくて OK です。
「出願書類を送付するとき」「受験料を納付するとき」「合格後に入学手続きをするとき」に、穴が開くほど見てください。
まず見るべきは「出願資格」 -そもそも出願できる?-
出願の「足切りライン」は?
なぜ、まっ先に出願資格を見るかというと、子どもがそもそも出願すらできない可能性があるからです。

チェックすべきは下記の項目です!
チェックすべき項目 | 判断できること |
---|---|
1. 他大学と併願できる? | 「合格した場合は入学を確約できること」などと書かれている場合は、他大学の総合型や推薦との併願はできません(専願)。 ※ 国公立大学の総合型や推薦は、ごく稀にある例外を除いて併願はできません。私立大学の場合はさまざまですが、早稲田や APU のように生徒の自主性を重んじる大学は、併願 OK のところが多い傾向があります。 |
2. 高校の成績で足切りラインはある? | 「高校の評定平均(学習成績)が x.x 以上の者」などと書かれている場合は、成績が x.x 未満の場合は出願できません。 ※ 評定平均(学習成績)とは、「高校1年生の1学期から、高校3年生の1学期までの全期間に履修していた全科目の評定(5段階の成績)をすべて合計して、科目数で割ったもの(小数点第二位で四捨五入)」です |
3. 高校が認めないと出願できない? | 「学校長が責任を持って推薦できる者」や「学校長の署名を受けられる者」などと書かれている場合は、高校が認めないと出願できません。 |
4. 英語資格や実績などで足切りラインはある? | 「英検2級以上」「〇週間以上の留学経験」「科学オリンピック予選出場」などと書かれている場合は、その資格や実績がないと出願できません。 |
5. 浪人生は出願できる? | 「卒業見込みの者」だけが対象なら、浪人生は出願できません。なお、浪人生も OK の場合は「卒業した者、または卒業見込みの者」と書いてあります。 |
※ 子どもが通う高校が、インターナショナルスクール、IB(国際バカロレア)校、海外の高校などの場合は、「高校の教育課程」についての細かい条件もぜひ確認してください(日本のふつうの高校の場合はスルーして OK です)。
例)慶應義塾大学文学部の自主応募推薦
例があった方が分かりやすいので、慶應義塾大学 文学部「自主応募推薦」の募集要項で説明します(リンク先ページからダウンロード可)。

とても分かりやすい、理想的な募集要項なので、ここを目指していなくても一度は見てみてください!
・他大学との併願はできない
・評定平均 4.1 以上ないと出願できない
・高校が認めないと出願できない
・資格や実績はなくても OK
・浪人生は出願できない
評定平均 4.1 以上は厳しめですが、資格や実績がなくても OK なので、「出願資格だけ見れば」多くの高校生がチャレンジできる入試です。
次に見るべきは「選抜方法」 -学力はどれだけ必要?-
マッチング重視? 学力重視?
なぜ、次に選抜方法を見るかというと、子どもの学力が足りない可能性があるからです。

チェックすべきは、「選考は何段階あるか」と「書類審査と筆記試験の内容」です!
チェックすべき項目 | 判断できること |
---|---|
選考は何段階ある? | ・最終段階で共通テストが課される場合は、学力重視です。 ・書類審査の第一段階がなく、1度の選考で書類審査と筆記試験とを同時に行う場合は学力重視のことが多いです。 |
提出する書類はどれだけ必要? | ・どちらかというと、書類を数多く提出する場合は大学のカリキュラムとのマッチング重視のことが多いです。「提出書類が多いと難しい…」という印象がありますが、実は、学力に不安があっても逆転合格のチャンスがあります。 |
筆記試験や小論文試験はある? | ・筆記試験がある場合は学力重視です。ふつうに、国語、英語、政治経済などの問題を解く必要があります。 ・小論文の場合は、じっさいどうなのか情報収集しなければいけません。なぜなら、小論文と言いつつ学力検査そのものの場合があるからです。小論文と言いつつ、「東大や京大レベルの現代文」「数ページにわたる英文読解や英作文」「数学や物理の問題そのもの」などが出題されることがあり、本当にさまざまです。 ・書類審査と面接のみの場合は、大学のカリキュラムとのマッチング重視のことが多いです。ただし、「書く」という行為はその人の思考の深さや知識の幅が如実に出るので、高校生が思う以上に学力も見られていると考えてください(とくにいわゆる難関大)。 |
例)慶應義塾大学文学部の自主応募推薦
書類審査に加えて、「総合考査 I」と「総合考査 II」があります。
募集要項では分かりませんが、インターネット等で調べると「えっと、これに合格できるなら慶應の一般選抜も合格するよね?」と思うくらいガッチガチの学力重視だと分かります。
・提出書類は「調査書」「評価書」「自己推薦書」の3つのみ。しかも、受験生本人が書くのは「自己推薦書」たった1ページ
⇒ つまり、学力不足のカバーが難しい
・「総合考査 I」は、120 分で、数ページにわたる思想、哲学や文芸に関する長文を読み込み、下線部について数百字で要約記述したり、英作文したりするもの
・「総合考査 II」は、60 分で、あるテーマについての自身の意見を数百字で論じるもの
⇒ つまり、慶應の一般入試レベル

ざっくり言うと、慶應文学部の場合は慶應の一般入試と同じ難易度だと分かります。

よく言われがちな「総合型や推薦は学力不問」「コミュ力や親ガチャ勝負」ではありません。もちろん大学にもよりますが…

ただ、地理歴史は無いので、「対策範囲を絞りやすい入試だ」と言えます。
見ておくとよい「定員」と「スケジュール」
定員は、過去の倍率と照らし合わせて確認する
定員を見るときは、「過去倍率」と「他大学と併願できるか」の2点をチェックしてください。おおよその入試難易度を推測することができます。
■ 定員が多くても、倍率が高いとふつうに落ちる
・定員が多いと「うちも AO なら合格できるかも…!」と希望を持ちがちですが、倍率が高いとふつうに落ちます。
・逆に、定員が少ないと「うちじゃあダメかも…」とあきらめがちですが、必ず倍率を確認してください。とくに、出願資格のハードルが高い場合、倍率は低いことが多く、チャンスです。
■ 他大学との併願 OK の場合、合格者が多く出る
・他大学との併願 OK の場合、大学側は「合格しても辞退者がいるから、多めに合格を出しておこう」と考えるので、定員より数倍多い合格が出ます。
・逆に、専願(合格した場合は入学確約)の場合、大学側は「定員きっちりの合格者にしておこう」と考えるので、定員より多い合格は出にくいです。

Google 等で「過去の入試結果 ”大学名”」と検索すれば、すぐに倍率と合格者数が分かりますよ!
余裕を持って準備できるようスケジュールを把握
出願締め切りは、総合型選抜(AO入試)は9月上旬、学校推薦型選抜は 11月上旬頃が多いです。
「出願が間に合わなかった…」とならないよう、スケジュールを押さえておきましょう。
とくに、出願資格に英検などの資格や実績が必要だった場合、「高3から対策しても間に合わない」可能性もあります。

まず見るべきは「出願資格」と「選抜方法」か…
意外と、ポイントは少ないんですね!

実際に出願するときは、細かい所まで募集要項を見ないといけません。ただ、それは後で大丈夫ですよ!


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