国際教養大学 一般 C 日程 出願開始！ 合格のポイント３つ

2025年2月13日（木）から 2月28日（金）23:00 までの期間で、国際教養大学 一般選抜 C 日程の出願受付が行われます。試験日は 3月14日（金）です。

このページでは、試験日までの１か月でできる対策を紹介します！

■ 英語小論文の合格率を上げるポイント３つ

1. 設問に直接答える
2. 自分のエピソード（経験）を具体的に書く
3. 過去問対策では、より良い語彙、文法、表現を学んで同じ過去問を何度もやる

※ データは令和７年度入試（2025年入試）のものです。
※ 本記事は筆者が独自に執筆しまとめたものです。正確な情報を得たい場合は必ず大学の公式情報をご確認ください。

（※ 目次をクリックすれば、どこからでも読めます）

国際教養大学 C 日程　－定員と倍率、併願可否、試験科目－

定員と倍率

定員	出願者数	受験者数	合格者数
5 名	122 名	95 名	6 名

前年度（2024年度入試）の C 日程のデータを見ると、志願者倍率（出願者数÷定員）は 24.4 倍というとんでもない倍率になっています。

しかし、実際の受験者数は 95 名なので、実質倍率（受験者数÷合格者数）は 15.8 倍です。また、定員よりも多い 6 名が合格しています。

併願可否

国際教養大学の一般選抜 A, B, C 日程は、すべて他の大学と併願可能です。

ふつう、国公立大学は併願不可のところが多いのですが国際教養大学は併願 OK です。

試験科目

C 日程の試験科目は、「共通テストの外国語（英語）」と「英語小論文」の２科目のみです。

なお、共通テスト「英語」は下記の英語資格スコアを取得していれば満点換算されます（下のバーをタップで基準点が分かります）。

⇒　なお、国際教養大学 一般選抜 A, B, C 日程の概要やちがいはこちらのページをご参照ください。

国際教養大学 C 日程　－英語小論文の合格のポイント３つ－

上で書いたように、C 日程の受験者層は「共テ英語が満点換算になる英語資格スコアを持っているか、満点近くを出せる高校生」です。

共通テストではほぼ差がつかないのが実態なので、英語小論文に絞って合格のポイントを３つ解説します。

⇒　なお、国際教養大学の英語小論文の対策は、こちらのページもご参照ください。

Point 1: 設問に直接答える

経験上、英語小論文（Essay Writing）に慣れていないほとんどの高校生が、設問に直接回答できていません。

例えば 2023 年度 C 日程の設問は、「In what ways has your own recent education ignored or included creativity?（あなた自身が受けた最近の教育は、どのような点で創造性が無視されていたか、あるいは創造性を含んでいましたか？）」など、２つのことが問われていました。しかし、過去問演習をしていた高校生の答案を見ると、下記のようなミスが多かったです。

・あなた自身のことが問われているのに、一般的なことを書いている
・１つの体験談の中に、創造性が無視されていたことと含んでいたことの両方をあいまいに書いていて、どちらを言いたいのかよくわからない
・上記の設問ともう１つ別の設問があるのに、１つの設問にしか回答していない

対策は、設問にアンダーラインを引き、「設問１」「設問２」とメモするのが単純ですが有効です。

メモをしておけば見直しのときに「マズイ、設問１しか回答していなかった！　しかも設問とズレた回答になっている！」と必ず気づけますよ。

自分のエピソード（経験）を具体的に書く

国際教養大学の英語小論文では、「relevant examples from your own knowledge and/or experience（あなた自身の知識や経験をもとに関連した例を含めること）」が条件になっています。

そのため、自分独自の知識や経験を書かないといけませんが、アッサリすぎる内容だと非常にもったいないです。

国際教養大学の英語小論文は、英語の語彙力や文法力だけでなく受験生の考え方、表現力を高く評価します。

多少のスペルミス、文法ミスは、ほとんど得点に影響しません。しかし内容が乏しかったり構成が悪かったりすると得点に大きく響きます。ぜひ自分独自のエピソードを具体的に書いてアピールしましょう！

×（良くない例）：　教育に創造性が含まれていた例として、社会の授業でプレゼンテーションをする機会があった。

〇（良い例）：　教育に創造性が含まれていた例として、「外国人労働者を積極的に受け入れるべきか？」というテーマでプレゼンテーションをする機会があった。私は、日本の過去10年間の統計データを調べた結果、「積極的に受け入れるべきだ」という結論に達し、結論とその根拠、メリットとデメリットを 5 分間でプレゼンテーションした。プレゼン後、「その視点は考えたことがなかった。考えを変えるきっかけになった」と、他の生徒と先生から高い評価を受けた。この創造的な授業は、さまざまな視点でものごとを考える重要さを私に教えてくれた。

過去問対策では、より良い語彙、文法、表現を学んで同じ過去問を何度もやる

受験を突破するには過去問対策が重要です。赤本などで、国際教養大学の過去問を数年間分こなしましょう。

その際、必ず時間を測定します。最初は時間オーバーだったとしてもぜんぜん問題ありませんが、試験日が近くなれば、必ず制限時間内で完成させるように練習します。時間を測って過去問をこなせば、本番のタイムマネジメントもうまくいきますよ。

過去問対策でとくに重要なのは、「より良い語彙、文法、表現を学び、同じ過去問を何度もやる」ことです。

解説を見て終わり、ではいけません。まずかった点を特定して、より良い書き方を理解し、同じ過去問を繰り返しこなすことで、どんどん改善できます。

オススメは、ChatGPT を使ってより良い語彙、文法、表現を学ぶことです。やり方は下記のとおりです。

1. まずは自力で書く
2. ChatGPT で、自力で書いた英文を改善してもらう。プロンプト（指示文）は、例えば「Please improve the following sentences more naturally? Then, explain the reasons for the improvements? : (ココに自分で書いた英文を載せる)」
3. ChatGPT が改善してくれた英文と、なぜそう修正したのかの理由を読み込む
4. モヤモヤした点や、もっと聞きたいことがあれば、プロンプトで質問する。例えば、「What is the difference between “A” and “B”? Why did you use “A” in the above sentence?」
5. もう一度、同じ過去問で自力で書く

プロンプト（指示文）は日本語ではなく英語で入力してください。ChatGPT は英語で回答してくれるので、Reading のスキルアップにもなるからです。

なお、ChatGPT には無料版と有料版がありますが、この使い方であれば無料版で問題ありません。