高校生・中学生でもできる起業方法を教えてください!
デザインやイラストに興味があります。
■ 高校生・中学生の起業ステップと大前提(※ 項目名をタップするとリンクが開きます)
- 【データ分析系】 アンケート調査代行
- 【データ分析系】 ウェブデータ分析
- 【データ分析系】 インタビュー調査代行
- 【SNS 運用系】 Instagram 運用代行
- 【SNS 運用系】 動画編集
- 【クリエイティブ系】 広告クリエイティブ制作代行
- 【クリエイティブ系】 イラスト・ウェブマンガ制作
- 【プログラミング系】 ウェブサイト制作・運用代行
- 【プログラミング系】 アプリケーション開発
- 【プログラミング系】 AI プロンプトエンジニアリング
(※ 目次をクリックすれば、どこからでも読めます)
広告クリエイティブ制作代行
必要なツールやスキル
項目 | 内容 |
---|---|
カテゴリー | クリエイティブ系 |
初期投資 | 0 円~ |
無料で使えるツール | Canva など |
身につくスキル | デザイン、文章力、要件定義、デザインツールなど |
受験に有利になる学部 | ・デザイン工学部、芸術学部など ・情報学部、理工学部など |
どんな人にオススメ? | ・イラストなどクリエイティブに興味がある中学生・高校生 ・ウェブサービスで将来起業してみたい中学生・高校生 |
広告クリエイティブ制作代行とは、お店などの顧客から依頼を受けて、チラシ、ポスター、パンフレットなどの紙およびデジタルの広告物を作る仕事です。
リアルの印刷物を作るには専門の絵具や紙、印刷などにそれなりの初期投資が必要ですが、IT ツールで作ったデジタル広告物であれば、初期投資ゼロで起業できます。オススメのツールは Canva。スマホやパソコンから無料で利用できるデザイン制作ツールです。Canva は Instagram の画像や動画制作などさまざまな用途で使えるので、ぜひマスターしておきたいツールです。
このビジネスでとくにオススメなのは、「クリエイティブの制作に興味がある中学生・高校生」や「ウェブサービスで将来起業してみたい中学生・高校生」です。
紙などアナログデザインも素晴らしいのですが、ビジネスとして見るとぜひデジタルデザインに挑戦してみてください。デジタルで広告が作れれば、顧客への提供価値がグッと高まりますよ!
起業のステップ
最初は無料でもいいので、お客さんを見つけましょう。お客さんが「なぜ広告を作りたいのか」つまり広告の目的を把握します。例えば、「期間限定でセールをするのでもっとお店にお客さんが来てほしい」「他のライバル店とはちがう点を強くアピールしたい」などが目的かもしれません。
お客さんのためにチラシやポスター、パンフレットを作るのは、芸術作品を作るのとはちがいます。自分が表現したいものを作るのではなく、お客さんがアピールしたいことを「広告商品」として作り、販売するという意識が大事です。
そのため、広告物を作る前に、お客さんが具体的に何をやりたいのかを文章や図などで整理し、お客さんと合意することが非常に大切です(要件定義と言います)。まずは下のようなことを実際に経験してみましょう。
【 広告クリエイティブ制作代行で最初にやること 】
1. お客さんから広告物を作る目的、広告の配布先とユーザー像、とくにアピールしたいことなどを聞く(※)。
2. いきなり作り出すのではなく、まずはノートなどでワイヤーフレーム(大まかなレイアウト)を作る。
3. ワイヤーフレームをお客さんに見せて、どこに何をのせるか、どんな色を使うか、どのような文章にするかなどを打ち合わせる。
4. ワイヤーフレームを基に Canva などでプロトタイプを作る。
5. プロトタイプをお客さんに見せて、合意したら、Canva などで広告物を作る。
※ 紙に印刷する場合は、誰がやるのか、もし自分がやるとしたら印刷代にかかる費用と時間はどうするのかも忘れずに聞いてください(印刷は専門知識や時間、お金がかなりかかります。お客さんにやってもらうか、お客さんから別の会社に発注して印刷してもらう方がよいです)。
これなら私にもできそうです!
どんなスキルがあればお金をもらってできますか?
お金をとれるレベルで広告クリエイティブを作るなら、広告の要件定義スキルが必須です!
広告クリエイティブの要件定義では、「ワイヤーフレーム」と「要件定義書」の2つを作り、お客さんと認識を合わせるのがオススメです。下記のイメージ画像を参考にしてみてください。
「ワイヤーフレーム」は、どこに何をのせるのか、どんな色を使うのか、どのような文章で何をアピールするのかなどを、大まかなレイアウトで整理するものです。
「要件定義書」は、お客さんがやりたいことを文章や図などで整理するもので、色々なまとめ方がありますが、5 W 2 H でまとめると抜け漏れ勘違いを防ぎやすいです。
「ワイヤーフレーム」と「要件定義書」という2つのフレームワークを使えば、お客さんがやりたいことがグッと明確にできるはずです!
なるほど…! 使いこなすには色々経験しないとですが、まずは使ってみます!
実際のところ、お金をもらえるレベルで要件定義をするには経験が必要です。ですが、やみくもに広告を作るのではなく、見様見真似でよいのでフレームワークを使ってお客さんの要件をまとめれば、グンと早いスキルアップができますよ!
ちなみに、「ワイヤーフレーム」も「要件定義書」も、IT システム開発の現場でほぼ 100 % 作られている文書です。中学生・高校生のうちから作れるようになれば、ウェブシステム開発などで社会人や大学生と同等以上の力を発揮できるはず!
上の図は、広告クリエイティブ制作の将来キャリアの一例です。
デザインと言うと「イラストさえ描けたらよい」と思うかもしれませんが、作るのはイラストだけではありません。イラストなどの「絵」、キャッチコピーなどの「文章」、全体の「レイアウト構成」など複数の要素が合わさって1つの商品となるので、ぜひ複数のスキルを同時に高めていってください。1人ではなくチームで作るのもよいでしょう。
また、お客さんの許可が得られたら、ぜひ自分が作った広告物を Instagram や Pinterest などの SNS に実績として投稿してください。自分の実績を他の人に分かりやすく示せるので、いまのお客さん以外のお客さんにもビジネスを広げやすくなりますよ。
大学受験で有利になる学部
クリエイティブな制作に興味が出た人は、デザイン工学や芸術関係の学部に進学すると、より深くデザインが学べるでしょう。例えば多摩美術大学の情報デザイン学科では、制作物のポートフォリオを評価する総合型選抜を実施しています。
また、現代の制作物には IT が欠かせません。現代は、画像や動画などのコンテンツデザインだけでなく、使い勝手のよいウェブサービスなどのユーザビリティに関するデザインができる人がますます求められています。例えば専修大学のネットワーク情報学部では、2021年度の AO 入試を UI(ユーザーインターフェース)デザインワークショップで受験するというユニークな入試方法をとっています。
大学でデジタルコンテンツの作り方や、ユーザーニーズに合ったデザイン手法などを深く学べば、ウェブサービスの起業やウェブを使った広報活動に生かせるはず。ぜひチャンスを見つけ、起業にチャレンジしてみてください。
イラスト・ウェブマンガ制作
必要なツールやスキル
項目 | 内容 |
---|---|
カテゴリー | クリエイティブ系 |
初期投資 | 0 円~ |
無料で使えるツール | MediBang Paint, Tayasui Memopad など |
身につくスキル | イラスト、画像編集ソフト、要件定義 |
受験に有利になる学部 | ・デザイン学部、芸術学部など ・理工学部、情報工学部など |
どんな人にオススメ? | ・イラストに興味がある中学生・高校生 ・デザイン分野で将来起業してみたい中学生・高校生 |
イラスト・ウェブマンガ制作は、お客さんから依頼を受けて、イラストや漫画を制作する仕事です。
漫画と言っても雑誌やマンガアプリに掲載されているものばかりではありません。テレビ CM などで見たことがあると思いますが、CM や広告として漫画を使うことがよくあります。そうした広告や PR のための手段として、イラストやウェブマンガなどを制作する仕事です。
紙とペンがあればもちろんイラストは作れますが、起業を視野に入れるのであれば IT ツールを使ったイラスト制作やウェブマンガ制作を断然オススメします! MediBang Paint, Tayasui Memopad などのツールは、無料で、パソコンだけでなくスマホ、タブレットでも使えます。本格的にイラストを描くにはペンタブレットなどの電子機器があった方がよいですが、とりあえず始めてみる分にはハードル低く始められるでしょう。
起業のステップ
イラスト・ウェブマンガ制作の起業のステップは、この記事の「広告クリエイティブ制作」とほぼ同じなので、こちらをご参照ください。
上の図は、イラスト・ウェブマンガ制作の将来キャリアの一例です。
お金をもらってイラストや漫画をつくるには、自分が描きたいものを作るのではなく、お客さんの悩みを整理してお客さんがほしいことをイラストや漫画に表現する必要があります。
そのためビジネスでは、絵の上手さやオリジナリティよりも、いかにお客さんの悩みを聞き出し、整理できるかが大切です。「お店に入りやすくしたい」「商品の使い方を分かりやすく伝えた」「商品を買ったあとどんな満足が得られるか伝えたい」など、芸術作品を作るというよりも、「お店とお客さんとのコミュニケーションツールを作る」という意識で臨むと完成度の高いイラストや漫画になりますよ。
また、イラスト制作が出来たら Instagram などの SNS にどんどんアップしてください。自分のスキルや実績を他の人に分かりやすく示せるので、起業のチャンスを増やせるはずです。
大学受験で有利になる学部
デザイン学部や芸術学部の総合型選抜(AO入試)では、出願書類として自分が作った作品を提出するよう求められます。
受験間近になってあわてて作品を作るのではなく、まずは無料でもよいのでお客さん相手のデザイン経験を積んでいれば、デザインスキルを高めた上で受験できるはず。例えば駒澤大学の自己推薦選抜などで、デジタルコンテンツの制作経験があると受験に有利になるでしょう。
ただし、将来の起業を考えるのであれば、理工学部や情報工学部などでデジタルメディアを学ぶのがオススメです。デジタルコンテンツが作れるようになれば、規模が大きい、世界展開可能な起業ができるチャンスがあるかもしれません。
2024/11/1 慶応義塾大学 環境情報学部(SFC)に合格者が出ました!
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などで悩んでいる方は、ぜひご検討ください。英語で書く書類や、アメリカなど海外大学受験の Essay でも OK です。